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人間の限界に挑戦!!スタッフ富永のフリーダイビングに関する情報です。
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オリジナルポイント開発の歴史
記念ダイブTシャツのアルバムです。
今まで掲載されたメディアの紹介
BLUE MARLIN HISTORY
THUMB(サム )
近年のポイント開発ラッシュの中にあって最初に開発されたポイントである。
2005年、当時はまだ46フィートの大型ダイビング専用ボート、「メルイス号」が稼働中であった。同年10月、エンジントラブルにより戦列を離れていたメルイス号が復帰。
その試運転を兼ねてレモケット(船長)、ティコ、富永(ダイバー)の3名で調査ダイビングに出掛けた。
ところがエントリー直前となってティコが足を挫いたため、富永一人で潜ることになった。マンタのクリーニングステーションを発見することを期待してのダイビングであった。
クリーニングステーションらしきものやマンタとの遭遇もないままダイビングは終盤を迎えていた。
「このまま何も収穫なしか・・・」と落胆し始めた矢先、急に魚影が濃くなってきた。
クマザサハナムロやウメイロモドキなどだ!
と、リーフが沖に向かって伸びているのが目に入ってきた。先端は見えない。
リーフの先はどうなっているのか?興味が湧き先端を目指す。クマザサハナムロやウメイロモドキなどの数はますます増えてきたが、同時にグレイリーフシャークが数匹いることにも気がついた。クマザサ類が多くサメもいる、良い兆候だ!と内心ほくそ笑んだ次の瞬間、深場から無数のグレイリーフが湧きあがってきたのだ!
突然の闖入者にグレイリーフ達が何者か?と様子を見にきたに違いない。
あっという間に回りをサメに取り囲まれる。ざっと見渡しただけで20〜30匹のサメがいる。そのうちの何匹かは明らかに威嚇してきた。
今までダイバーなど見たこともなかったのだろう。そんな魚の世界に知らなかったとはいえたった一人で迷い込んで来てしまったのだ。グルグルと自分の回りを旋回する無数のグレイリーフ。一瞬たりとも目が離せなかった。どこからどのサメが自分に突っこんでくるか予想もつかず、絶えず自分も回転し360度回りを見渡し警戒していた。時折突っ込んでくるサメも今のところは自分と目が合うと目の前で急旋回し再び距離をとってくれるが、それもいつまで続くか。。。。いったいこれがブルーコーナーなどで見るグレイリーフと同じ種類のサメなのか?徐々に恐怖を覚え始める。「喰われて死ぬかも・・・やられるかも・・・」
あのときは本気でそう思っていた。
サメたちを刺激しないように慎重にフロートを上げる。
エンジン音がまったく聞こえてこない。浮上しメルイス号を見やる。こちらに間違いなく向かってきてはいるが、じれったいほど船の影が大きくならない。メルイス号は船足が遅いのだ。その間、絶えず水中を見てはサメに視線を飛ばす。
しかしこういう状況で水面に浮いているのはものすごく不安であった。
そこで再度水中に潜った。サメとの睨みあいが続く。1分なのか?3分なのか?5分なのか?時間は分からないがようやくメルイス号のエンジン音が聞こえてきた。
心底ほっとしたのを覚えている。最後の最後までしつこく付き纏ってきた数匹のサメに注意を払いエキジットした。
これが後に「サム」と名付けられたポイントとの最初の出会いである。
この時はそのリーフ上にたくさんのアカヒメジやヨスジフエダイなどがいることや、
正確な地形など、まったく確認できていなかった。それどころではなかったのだ。
そういった発見は2本目のダイビング以降のことである。
この時はせっかくの調査の機会を無駄にしたくないという気持ちが強く、初めて単独潜水での調査を行ったが、この経験以降単独潜水での調査は何があっても行わないようにしている。
その後たくさんのサメが出てくる状況がしばらく続いたが、
現在のサムではここまでの数のサメが姿を見せることはほとんどなくなってしまった。
当初よりほとんどのサメが深場から湧いてきた状況を考えると、もはやダイバーというものをある程度認知してしまい、辺り一帯のサメ達がいちいち様子を見にくることが無くなってしまったのだろう。
しかしながらクマザサハナムロやウメイロモドキなどの魚影の濃さは相変わらずである。
プランクトンの集まりやすい場所なのだろう。そういった小魚が集う場所であるので
ここは時に意外な大物を登場させるのだ。
過去にはバショウカジキ、シルバーチップシャーク、捕食マンタ、ヒメイトマキエイなどが姿を見せている。
今もサムを潜る時は「何か出るかもしれない」と毎回期待してしまう。
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