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SAND GARDEN (サンドガーデン )
サンドガーデンが開発されたのは2006年のことである。前年に「サム」が開発されたとはいえ、東側リーフのポイントの少なさとバリエーションの乏しさが解消されたわけではなく、さらなるニューポイントが必要とされていた。特にビギナーから容易にエントリーが可能で風や波に強く安定したコンディションが望め、その上でダイビングとして面白いポイントの発見が望まれていた。
というのもそういう条件をある程度満たしたゲロンインサイドというポイントがすでにあったが、時に潜れないコンディションになったり、潜れても極端に透明度が悪いことがあったからだ。そこで雨季の季節風に強く、最後まで荒れない海域でのリーフの調査が始まった。調査方法はひたすらダイビングを重ね、しらみつぶしにリーフを確認してくことだった。しかし面白い場所、というのはなかなか見つからなかった。サンゴ自体があまり生きておらず荒涼とした景色が行けども行けども続いていたのだ。それでもリーフを全て見て回るまでは分からないと諦めずにダイビングを重ねた。
そうやって迎えたある日のことであった。調査1本目のダイビング終盤、それまではやはりいつもと同じく何の収穫もない景色の繰り返しであったが、突然まるで人間の脳ミソのように見える大きなコモンシコロサンゴの群生に出会ったのだ。その瞬間調査していた富永は、これはポイントの柱となれる素材だ!と直感した。この素材が生きるか死ぬかは廻りの環境次第である。そこでその場所を中心に調査を進めると、なぜか付近一帯だけサンゴが綺麗に群生しており、マクロ生物が種類も量も豊富でポイントとして十分成立することが判明した。砂地に点在するサンゴの根とそこに住む小さな生き物たち。従来のパラオには無いような場所であった。滅多に荒れない場所のため透明度も常に安定していた。こうしてサンドガーデンと名付けられたポイントが誕生したのだ。
このポイント開発においては大きな教訓が得られたのであった。それは目の前の景色がどんなに面白くなく、新しいポイントとして見込みのない場所であっても、その先には何があるか分からないから調査を諦めてはいけないし、勝手に判断を下してはいけない、ということだ。まるで砂漠のオアシスのような場所であるサンドガーデンを潜るたびに、海の不思議を感じるのである。